教育・研修

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教授からのご挨拶

若い皮膚科医が夢と情熱を
もって診療と研究に
打ち込める“教室”を提供します!

金沢大学皮膚科は膠原病、特に全身性強皮症と皮膚筋炎の診療においては国内有数の施設であります。また膠原病を専門とする指導医も多数在籍しており、充実した臨床研修をうけることが可能であります。さらにアトピー性皮膚炎や薬剤アレルギーなどアレルギー診療にも力を入れており、アレルギー専門医の取得も可能であります(アレルギー学会の専門医養成教育施設)。近年、慢性蕁麻疹・アトピー性皮膚炎治療に有用な生物学的製剤も登場し、アレルギー疾患治療が劇的に進歩しています。同時に、アレルギー疾患対策基本法の公布など、アレルギー疾患の専門的診療への社会的ニーズもさらに高まっており、今後ますます発展する領域となります。さらに悪性黒色腫に代表される皮膚悪性腫瘍の診療も本学皮膚科が担う重要な領域であります。当教室には皮膚悪性腫瘍指導医が二名在籍しており、より質の高い皮膚悪性腫瘍診療を学ぶことが可能であります。さらに乾癬外来やレーザー外来も設けております。このように教室全体として幅広い領域をカバーし、それぞれのエキスパートを育成しています。当教室の関連病院は石川県に留まらず、富山県、福井県と数多くの基幹病院を有しており、優秀な指導医の元で研修することが可能であります。これらの関連病院と連携し、北陸地域の皮膚科医療の最後の砦として、地域医療 に貢献しております。

研究では、全身性強皮症や皮膚筋炎などの膠原病の病態解明のために、B細胞機能、特に自己抗体とRegulatory B細胞に着目して研究を行っています。膠原病患者における自己抗体の解析では、抗ARS抗体や抗TIF1γ抗体が普通に検査できるようになるかなり以前から、免疫沈降法による疾患特異自己抗体の検出を行ってきました。その成果として抗TIF-1γ抗体が悪性腫瘍を高率に合併することを世界に先駆けて報告し、さらに疾患特異自己抗体によるサブセット分類の実現などを介して皮膚筋炎の診断技術の向上に尽力してきました。さらに当教室ではRegulatory B細胞について草創期から研究に取り組んでおり、自己免疫疾患モデルマウスにおける機能解析やヒトRegulatory B細胞のフェノタイプ同定などを行い、世界的にも高く評価されています。以上のように、当教室では世界トップレベルの研究に取り組むことが出来ます。 休暇制度やレクリエーション(ゴルフコンペ、BBQ)も充実しております。ぜひ、一度見学にお越し下さい!

金沢大学皮膚科学教室
教授 松下 貴史

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皮膚科の専門医研修
ロードマップ

  1. 01

    研修1年目

    金沢大学附属病院皮膚科で1年間勤務して、皮疹の見方、外用処置、膠原病や術後の全身管理などの皮膚科の基礎を学びます。
    大学病院は難治な疾患、複雑な病歴の患者様が多いですが、それ故しっかり考えて診療に当たる姿勢を身につけることが出来るでしょう。

  2. 02

    研修2年目以降

    皮膚科全般をより広い視点で学ぶため、地域基幹病院を中心に、ベテラン医長のもと、更に経験を重ねることができます。

  3. 03

    研修3年目以降

    関連病院での研修後は、自分で重症例に対応できるようにもう一度大学病院で研修を積みます。

  4. 06

    研修6年目

    病棟のチームに配属し、主治医の一人として、患者さんの診療を行います。
    チームメンバーと供に診察や検査データの検討、回診やカンファレンスでのプレゼンテーション、担当患者の処置や手術を行います。

  • ◆産休・育休の期間があっても最大6ヶ月まで研修期間として認められます。
  • ◆大学院入学の希望があれば、大学に戻り臨床と研究を並列して行います。

医局の情報

  • 指導医数:金沢大学病院に8名、連携施設を含めプログラム全体で23名
  • 外来患者数(金沢大学附属病院):約100人/日
  • 入院病床数:28床(うち形成外科5床)
  • 全麻・局麻年間手術件数(生検含む):380件

Aspirant

初期研修について

皮膚科を将来の選択肢の一つとして考えている人、少しは気になっているけれど皮膚科がよく分からない人、いずれの人も金沢大学病院初期研修プログラムに応募しませんか?研修医自身が興味ある分野を自由に選択できるフレキシブルなプログラムになっています。そしてぜひ皮膚科をローテートして、皮膚科の面白さを体感してみてください。はじめから皮膚科医を目指している人には専門プログラムをおすすめします。これは、卒後1年目の3ヶ月を大学病院、9ヶ月を協力研修病院で研修し、2年目は大学病院の皮膚科で1年間研修するというプログラムです。初期臨床研修期間から専門性の高い研修をすることができ、皮膚科の専門的な診断技能・手技を通常より早く学べます!。

大学院博士・修士課程志望者へ

当科では研究に興味がある人をお待ちしています。金沢大皮膚科では原則として大学病院で臨床に従事しながら、教室内で研究を進めます。教室内の指導教官が責任をもって研究指導します。研究テーマは指導教官と相談して決定します。月2回のラボミーティング、医局全体で定期的に行われる研究カンファランスなどを通じて、他の教官・先輩の指導やアドバイスも自由に受けられるオープンな雰囲気になっています。
当教室は医学部以外を卒業した人の博士・修士課程入学も歓迎します。少しでも研究に興味がある方はぜひご相談ください。

  1. 01

    臨床と並行して研究できる

    当教室内で研究を進めるので、皮膚科の臨床のキャリアを積みつつ、大学院で研究も行うことができます。頑張り次第で、学位・専門医が短期間で取得できます!

  2. 02

    豊富な研究テーマ

    • ・サイトカイン(臨床ではアトピー性皮膚炎、膠原病、乾癬など)
    • ・免疫・自己免疫(皮膚炎、膠原病、B細胞、細胞接着分子
    • ・オンコロジー(皮膚腫瘍など)
  3. 03

    専門コースなら卒後2年目から入学可能

    専門コースは学位も専門医資格も最短で取得可能です。

取得できる専門医資格

専門医 学会
皮膚科専門医 皮膚科専門医

サブスペシャリティ専門医

専門医 学会
皮膚悪性腫瘍
指導専門医
日本皮膚科学会
美容皮膚科・
レーザー指導専門医
日本皮膚科学会
アレルギー専門医 日本アレルギー学会